2020年08月05日

村田沙耶香 コンビニ人間

 「コンビニ人間」(村田沙耶香、文春文庫)は、第155回芥川賞受賞作。主人公はコンビニのアルバイトを18年間続けている36歳の未婚女性。ということは、18歳からコンビニで働いていることになります。

 冒頭の朝のコンビニでの勤務風景は主人公が周囲に目を配りつつ軽快に動くさまを活写しています。勝手な先入観かもしれませんが、芥川賞作品にしては、軽妙な導入部だと感じました。

 でも、軽妙感は最初だけ。だんだん主人公の不穏な部分が垣間見えてくるのですが、これを「不穏」ととるべきか「これもあり」と許容するか。ここが読み手の運命の分かれ道だと感じました。

 繰り返しになりますが、芥川賞作品にしては面白かったです。作者の独特の世界観というか感性のようなものが興味深く、他の作品も読んでみたくなりました。

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ラベル:文庫 作者 芥川賞
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2020年05月15日

数の悪魔〜算数・数学が楽しくなる12夜〜

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 「数の悪魔〜算数・数学が楽しくなる12夜〜」(エンツェンスベルガー著、ベルナー絵、丘沢静也訳、晶文社)は、「数の悪魔」による算数や数学が好きになる12のレッスン。タイトルに‘算数’とあるように、小学生のための入門書ですが、数学嫌いの大人にもおすすめです。

 算数や数学が大嫌いな少年ロバートの夢に、夜な夜な「数の悪魔」が現れ、数学の面白さを教えてくれるという内容。レッスンのタイトルは、1の不思議、0はえらい、素数の秘密、パスカルの三角形、といった懐かしくもあり、かつ、拒否反応も起こしそうなタイトルばかり。今読めば面白く感じるのが不思議です。

 本屋で見かけた本書の帯には「松丸亮吾さん推薦」とのコピー。彼を算数好きにしてくれた本だそうですが、読めばこのコメントに納得です。

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ラベル:算数 入門書 数学
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2020年03月11日

ケーキの切れない非行少年たち

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 新潮社刊、宮口幸治著の「ケーキの切れない非行少年たち」。少年院にはホールケーキを3等分にカットすることができない非行少年が多くいて、彼らが“3等分”にカットしたイラストが帯に描かれているのですが、その切り方に驚きました。

 これは、認知力が弱いためで、認知力の弱い子供は普通の学校にもいて、周囲が気づかないために、問題が生じるケースもあるとのこと。本書では、彼らが学校・社会生活で困らないように導く超実践的なメソッドを公開しています。

 著者は、児童精神科医として精神科病院や医療少年院に勤務していて、その経歴を生かし、問題提起だけでなく、サポート方法まで示しているところに惹かれました。

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posted by せんじい at 21:39| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年01月03日

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

 ブレイディみかこ著『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)の舞台はロンドン。主人公はアイルランド人と結婚した日本人の母親。カトリック系のお上品な小学校を卒業した息子が「元底辺中学校」に入学したことから起きる出来事をつづったノンフィクションです。

 「元」というところがミソ。タイトルと舞台から肌の色を連想しましたが、「ブルー」が謎でした。さらに、目次を見ると、最終節のタイトルは「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとグリーン」とあり、ますます謎。

 文章は読みやすく、すいすい読み進めます。おススメです。



posted by せんじい at 23:06| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月17日

「一年生になるまえに」

 年が明けると、あっという間に新学期。1月から3月は時間が早く経つように感じられます。

 「一年生になるまえに」は、くもんの入学準備シリーズ。小学校入学をひかえ、学習の準備状況を確認するドリルで、「さんすう」と「こくご」があります。

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 「さんすう」では、かず・たし算・ひき算・時計の読みを、「こくご」では、ひらがな・カタカナ・漢字の読み書きを確認します。どちらも「チェックリスト」がついているので、何が足りないか確認できます。




posted by せんじい at 22:23| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする