2020年08月05日

村田沙耶香 コンビニ人間

 「コンビニ人間」(村田沙耶香、文春文庫)は、第155回芥川賞受賞作。主人公はコンビニのアルバイトを18年間続けている36歳の未婚女性。ということは、18歳からコンビニで働いていることになります。

 冒頭の朝のコンビニでの勤務風景は主人公が周囲に目を配りつつ軽快に動くさまを活写しています。勝手な先入観かもしれませんが、芥川賞作品にしては、軽妙な導入部だと感じました。

 でも、軽妙感は最初だけ。だんだん主人公の不穏な部分が垣間見えてくるのですが、これを「不穏」ととるべきか「これもあり」と許容するか。ここが読み手の運命の分かれ道だと感じました。

 繰り返しになりますが、芥川賞作品にしては面白かったです。作者の独特の世界観というか感性のようなものが興味深く、他の作品も読んでみたくなりました。

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ラベル:文庫 作者 芥川賞
posted by せんじい at 23:05| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする