2019年10月06日

日明恩 『ロード&ゴー』

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 『ロード&ゴー』は救急車がハイジャックされる犯罪小説。「ロード&ゴー」というのは救急における非常事態宣言を意味していて、本来は、急な患者を乗せて病院に直行というときに使用する言葉のようですが、本作品ではまさに救急車が非常事態宣言に陥ります。

 一度、家族の搬送のために救急車に同乗したことがあるので、序盤の救急現場の話は、いちいち腑に落ちました。救急隊員の大変さがよくわかります。

 ハイジャックの動機は読み進めると何となくわかってきますが、それで作品の面白さがなくなるわけではなく、それでも最後まで読ませてしまうところに作品の良さを感じます。

 巧みな人物設定と描写、クライマックスでのエンターテイメント性など、一気に読んでしまいました。

 作者は日明恩さん。これを「たちもりめぐみ」と読める人はそうそういないのでは。表紙のローマ字がなかったら、永遠にたどりつかなかったかも。

posted by せんじい at 22:37| 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする